福井新聞(2004年9月23日)
中小企業向け市場「グリーンシート」
日本エコカ(三国)株式公開へ
「成長分野」で
北陸発
自動車解体・中古部品販売の日本エコカ工業(本社三国町新保、野坂信嘉社長)は二十二日、未公開企業向け株式市場「グリーンシート」に三十日から株式公開すると発表した。
同市場には主力の「成長企業銘柄」や「上場廃止銘柄」「地域銘柄」など四つの区分があるが、資金調達を伴う成長企業銘柄「エマージング」への公開は県内第一号で北陸でも初。
同社は主幹事証券のディー・ブレイン証券(東京)を通じ日本証券業協会に届出。三十日付で銘柄指定される。三十日から十月二十九日を申込期間に設定。同証券など四証券会社を窓口に、新株式の募集を行う。調達資金は約三千八百万円を予定。本社工場近くに建設中の中古車保管倉庫の費用などに充てる。
グリーンシートは一九九七年に日本証券業協会が創設した中小企業向けの証券市場。企業に成長性や社会性があり、公開企業並みに業績内容を開示しているなどが公開の条件となる。発行による資金調達は一億円未満。
中小企業が直接金融により資金調達できる手段として注目が高まっているほか、東証マザーズやジャスダックなどへの上場へ向けたステップと位置付ける企業も多い。「エマージング」公開企業数は二〇〇〇年九月には十三社だったが、二十二日現在は六十五社に急増している。
公開銘柄は取り扱い証券会社が売り買いの気配値を提示し取引される。取り扱いディー・ブレイン証券のほか、松井証券、こうべ証券、東洋証券の計三社。公開は、ディー・ブレイン証券と加盟店契約している新和コンサルティング(福井市成和1丁目、藤井邦明社長)が支援業務を担当した。
日本エコカ工業は二〇〇三年六月創業。中古車を解体し部品をリサイクル、販売する事業を展開している。〇四年六月期の当損利益は約六千五百万円の赤字。〇五年六月期には売上高約二億五百万円、当期利益約三千万円の黒字転換を見込む。
野坂社長は「創業間もない赤字会社なので資金調達は難しい。成長性で判断してもらえる同市場に公開できたことは、金融機関への信用を高めることにもなる」と公開の利点を話している。
県内企業では既に三社が、グリーンシート市場のうち、地方の中堅企業などを集めた「リージョナル」区分に登録されている。同区分は登録時の資金調達は行われず、円滑な株式の流通を目的としている。
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